肺気腫
肺の中になる肺胞がなんらかの原因で膨らんだり縮んだりすることで破壊され、肺全体が弾力のない伸びきったゴム風船のようになり、勢いよく空気を吐き出そうとしても思うようにうまくいかないことが挙げられます。
そのために酸素を失った空気が肺胞に残り、酸素の多い新鮮な空気を吸い込むことができなくなってしまいます。
■こんな症状はありませんか?
- 咳がひどい
- タンがでる
- 運動時の息切れ、時々平地を歩いている時やちょっとした動作でも息切れがある。
- 肺気腫の原因
はっきりとした原因は明らかになっていません。下記のような事が原因と考えられています
- 長期に渡る喫煙
- 大気汚染・何らかの有害物質の吸入
- 幼少期の気管支炎や肺炎
- 喘息
- 加齢・老化 中年以降に多く発症する人がいます。 50歳以前に発症した人は若年性肺気腫と呼ばれます。
- α1アンチプロテアーゼ欠損症の遺伝病の患者様
■肺気腫の検査
肺気腫は肺の病気ですが、胸部X線の検査では診断できません。肺気腫の診断にはスパイロメーターという検査装置を使った呼吸機能検査(スパイロメトリー)が必要です。
スパイロメトリーは息を吐き出す力を数値化できる検査で、この数値によって肺気腫の診断が可能になります。
さらに、測定結果をだれにでもわかりやすい「肺年齢」として示すこともできます。
肺の機能は年齢とともに衰えていきます。
「自然な衰え方をした場合の何歳の人の肺に相当するか」が肺年齢です。
肺年齢が実年齢と同じか若ければ健康、実年齢より上だった場合は要注意で、肺気腫の危険性もある、と判断できます。 そして何より、まだたばこを吸っている人はまず禁煙を実行することが大切です。